移籍先決定!2022/23シーズン  

チームからの発表がありましたようにこの度、タイリーグ2(以下T2)所属のスパンブリーFCと契約しました。

ここでの挨拶になってしまいますが今まで支えてくれ、応援してくれた皆さん、来シーズンも応援よろしくお願いします!

スパンブリーは長年タイリーグ1でしたが去年降格してしまいました。

首都バンコクからは車で1時間45分ほどの場所にあります。

タイの中でも環境は素晴らしく自前のクラブハウスと練習場をもち、きれいなスタジアムも持っています。

前所属チームの現状

契約までの流れを説明する前にこの期間で起こった出来事を説明させてください。

前所属のアユタヤユナイテッドからは更新の打診を強く受けていました。更新した際にはアカデミーの指導もして自分の経験をチームに還元してほしいということも言われていたのですごく信頼され、期待を感じました。

しかし、このアユタヤユナイテッドが少し複雑な状況にありました。

というのも、名前はアユタヤユナイテッドですがタイリーグ1(以下T1)のムアントン・ユナイテッド(浦和レッズと業務提携)の傘下として活動していたからです。

なので監督、スタッフ、コーチ、選手全員がムアントンとの契約下にある状態でした。練習もムアントンでやっていましたので試合の日だけアユタヤに行く感じでした。

という形で完全にムアントン主導のクラブだったわけです。

ここで来季のチーム編成に関する話し合いで傘下にいたアユタヤの経営陣が22シーズンはムアントンの傘下にならずに自分たちでチームをやり直すという決定を下したのです。

そうなってしまった場合、昨季アユタヤに所属していた選手たち(契約は全員ムアントン)はアユタヤとは契約更新をしない流れになってしまいました。

要するに全員無所属になった感じです。

そのためムアントンの経営陣は選手たちのために新たな傘下チームを探すことになってしまいました。

タイ特有のチーム状況と自分の成長

その段階でスパンブリーを初め、いくつかのチームから声がかかっていましたが僕自身、このメンバーともう1年やってみたい気持ちが強く少し考える時間を作るために返事を待ってもらっていました。

ですがムアントンが傘下のクラブを見つけられなさそうという連絡をもらい、直接ムアントンの社長とGMに会いに行き、状況を聞くとともにこれからの話し合いをしてきました。

そのときに社長もGMも正直な気持ちとチームの状況をしっかりと話してくれたので僕の気持ちも伝えて、別れと感謝の言葉を伝えました。

そして、ちょうどその後にスパンブリーから正式なオファーが届いたのですぐに動きました。

ムアントンとの話し合いはすべて自分ひとりで行い、スパンブリーとの話し合いは昔チームメイトだったアシスタントコーチがオファーを持ってきてくれました。

ここまでスピーディーでいろいろな展開があったオフシーズンは珍しいです。

直接チームとやり取りをしていたことが1番の要因だと思っています。

今回のケースのようにタイ、東南アジアではエージェントを使わないほうが契約が決まることがあります。もちろん、エージェントがいた方が決まる場合もあります。

その選択は自分次第ですがその年、その時の流れや直感を大切にしたい僕は特定のエージェントとは長く正式な契約はせず比較的フリーな状態でチーム探しをするようにしています。

スパンブリーとサインまでの流れ

ムアントン、アユタヤユナイテッドとの別れを伝えたあと、連絡があり交渉がスタートしました。

交渉と行ってもオフィスや直接会って話すとかではなくこちらの要求する条件とチームが承認できる条件を照らし合わせるだけです。

そのやり取りもすべてLINEでやりました。

「いくらほしいの?」「いや、それはちょっと高いから払えないな」「じゃあいくらなら出せる?」

「オプションは何を付けられる?」「〇〇と〇〇かな」

という感じでかなりシンプルに交渉は行われます。

この作業が得意でない人やコネクションに頼りたい人はエージェントを使うといいですが言葉が話せなくても基本的には自分だけで交渉はできます。

LINEなので翻訳機能を使いながら話せばいいことだし。

そんなこんなで、契約内容はある程度まとまったのであとは契約書ができるのを待つ形になります。

チームによってですがオンラインで契約書が届き、そのままサインバックをして移籍が完了することもあるのでチームに合流するまで誰とも会わずに契約が完了することもあります。

今回、僕の場合はビザの更新を急ぐ必要があったので早めにチームに合流させてもらい、ビザの状況を説明しました。

決まった選手に対してはすごくサポートしてくれるのがタイのクラブ。外国人選手である特権みたいなもの。

もちろん、当たり前ではなく感謝しながら話は進めていくことが大切です。

練習に参加して、練習試合に出てアピールをしてたら少しだけオプションを追加してくれました。

こういうところもタイの好きなところです。

自分で直接会って話すことで変わることもあります。

そんな感じで7月1日に正式に契約書にサインをし、移籍が完了しました。

すでにトレーニングをしていて練習試合2試合もこなして徐々にコンディションは上がってきています。

契約書を確認するときの注意

外国人選手として契約内容を交渉する時に必要なことは
・給料(基本的に月給提示)+ 契約期間
*ここで注意しなきゃいけないのは’net’を入れてもらうこと。netとは税抜価格のこと。要するに手取価格。これを抜いてしまうと給料から税金がカットされてしまいます。例) 〇〇 Bath per month 'net'
・契約金
・家の支給(もしくは金額提示)
・ビザ(家族がいれば家族の分も)
・航空券(家族がいれば家族の分も)
・保険
・ボーナス

このへんだと思います。

出るチームだと
・車
・ゴールボーナス
・アシストボーナス

などが出ることもあります。

それはそのチームと交渉する際にバジェットを聞き出して予め交渉できるかどうか確認するといいでしょう。

とにかく【給料】【ビザ】【家】この3つだけは必須事項だと僕は思っています。

特にビザがやってもらえないとそもそもタイに滞在することができなくなってしまうので必ず確認しましょう。

という流れで今回の移籍が決まりました。

最初にも言いましたが今季もサッカーができることに感謝しながら自分自身のやるべきことを貫いていくので応援の方よろしくお願いします!

リーグ開幕は8月14日(日)ホームでカスタムズユナイテッドです!

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